はじめに
おはようございます。先週の11月14日、遂に!この物語を読める日が!やってきました!!
読書大好き人生20年越えの私が最も好きな作家さん、青山美智子さんの最新作。
『人魚が逃げた』(PHP研究所)です。
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どれも登場人物ひとりひとりをとても大切にしていて、日々の暮らしでぎゅっと凝り固まった心が優しく温められていくような気持ちになれる、青山美智子さんの作品たち。
今回も、同じく登場人物たちから紡ぎ出される思い、他者との出会いや何かの気付きを経て前に進もうとする様子が伺えて、青山ワールド全開の1冊となっています!!
どんな方にも共感できてしまうような物語ばかりなので、本当にすべての人に読んでほしいというのが正直なところですが、、、
以下のような気持ちを抱えて日々過ごしている人には特におすすめです。
*青山美智子さんの作品が好き
*何かを頑張っている、これから頑張りたいことがある
*自分の気持ちを伝えることが苦手
*大切な人のことをちゃんと受け止めたい
そしてさらに、青山さんの作品が好きな方ならきっと見逃せずにはいられない!!
そんな素敵なサプライズに満ちた仕掛も詰まっています。
もうまさに、青山ワールド全開!!の物語です。
青山美智子さん『人魚が逃げた』はフィクションと現実の融合
写真からもわかるように、表紙の帯には「世界は物語でできている」と書かれています。
『人魚が逃げた』は、まさにこの言葉通りの1冊であるように感じます。
日々、現実を生きている私たち。『人魚が逃げた』の世界でも、様々な登場人物たちが日常を生きている様子が描かれています。そして他者との関わりややりたいこと、伝えたくても怖くて言えずにいること、、、色んなことを抱えて過ごしているわけです。私たちと同じですね。
『人魚が逃げた』の世界では、物語の重要なキャラクターとなる、王子が登場します。まるで、本当に物語の本の世界から迷い込んできたかのように。
迷い込んできた王子は舞台の銀座で道行く人々に取り上げられ、SNSでどんどん有名人に。
そして悩める、現実世界の登場人物たちがこの王子に出会っていく。王子と話し、非現実的なその境遇や立場を感じつつも、彼らはどこか共感せずにはいられない現実を抱えた王子をきっかけに、自分を顧みるようになります。
いったい、王子はどこからきたのか?どこの世界を生きているのか?気になって仕方がなくて、読み進める手がとまりません!!
青山美智子さん『人魚が逃げた』はサプライズと繋がりに溢れている
冒頭でも少し書きましたが、『人魚が逃げた』を読むのに見逃せない魅力は、素敵なサプライズと繋がりを沢山感じられるという点です。
サプライズは、現実の青山美智子さんと実際に繋がっているといえるような本当に素敵なサプライズです。そしてそのつながりも大好きな人は絶対気が付くと思います。
もうすべてを話したくてうずうずしますが、、、この点は読者自身が気がつくことに意味があると思うので、伏せます(笑)!!
繋がりは、5つの短編から構成される物語はもちろん、他の作品との繋がりも感じられます。私は最近、『木曜日にはココアを』を再読していたのですが、だからこそ、気が付けたつながりが1つありました!!
気になった方は是非、探してみてくださいね♪ちなみに、更に他の作品との繋がりもありますよ!!
どれも繋がりが大切に詰め込まれている青山美智子さんの作品たち。色んな日常を抱えた人物たちが、それぞれの場所で過ごしています。その日常はひとりひとり全く違うけれど、繋がりがある。
一つの繋がりが更なる繋がりを生む。そんな物語の構成に、共感せずにいられません。
とにかくもう、青山美智子さんの作品が大好きな私。他の作品も記事にしているので、興味がある方は是非、遊びに来てくださいね♪
まとめ
いかがでしたか?最新作『人魚が逃げた』を通して、青山美智子さん作品の魅力が伝わったでしょうか。
私たちは自分の中で考えたり、感じたりしていることがあって、それを大切な人に伝えたいけれどその先が不安で自己完結してしまうことがたくさんあるように思います。
自分の中で物語を作るのもいいけれど、本当のことは、相手自身やことに聞いたり触れたりしなければわからない。だから一歩を踏み出して、心の通ったやりとりを大切にしよう。
そう思わせてもらった、最高の読書時間になりました。
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