はじめに
こんにちは!!
最近、ようやく温かくなって春の訪れかなあ、、、と思ったのもつかの間。
ここ数日は再び真冬のような気温を日々更新していますね。雨も降ったり止んだりを繰り返しているので、娘と家でのんびり過ごすことが増えています。
個人的には、温かい部屋で雨音を聞きながら静かにのんびり読書をする時間が至福の一時です。
娘はずっと家の中にいるからか、大量が有り余っていてずっと私について回っているので、結局にぎやかな時間になるのですが、、、
さて、今回も青山美智子さんの作品をご紹介します!
2023年本屋大賞5位の『月の立つ林で』です。青山美智子さんの作品の中でも、内容に重量感のある、涙ありの物語となっています。もちろん、感動の涙です!!
皆さんは、「日々頑張っているのに報われない」そんな風に苦しく感じることはありませんか?私はあります。日々起こる物事一つ一つに嘆き、悲しくなるわけではないけれど、どうしても納得できない時、他者とぶつかってしまう時、心の奥に何となくできてしまうわだかまり。
少なからず誰にだってあるのではないでしょうか?『月の立つ林で』は、まさにそのわだかまりをそっと優しく溶かしてくれるような物語です。どなたにも共感できる点があると思いますので、是非最後までお付き合いください!!
『月の立つ林で』は月と私たちの暮らしの物語
本作の特徴として、月の満ち欠けと人の暮らしのサイクルを照らし合わせている点があります。皆さんは、満月の日にお産が増えたり、感情の高ぶりが激しくなったりするという話をご存じでしょうか?これも月の満ち欠けのサイクルが関係しているのだとか。月は常に私たちの頭上に存在し、見守ってくれているのでしょうね。
では、私たち人間はどうでしょうか?やはり、日々いろんな出来事を経て、立ち止まって休む日もあれば前進する日もありますよね。本作は、そんな人の暮らしを静かに見守る月と登場人物たちが満ち欠けを繰り返し、日々進んで行く物語なのです。
『月の立つ林で』は「いつかの誰かのために頑張ろう」という物語
日々を頑張って過ごしていると、「何のためにやっているのか」「こんなこと誰の役にも立たないのでは」そう思ってしまうこともありますよね。
本作の登場人物たちも、自分の日々のやるせなさや少しの違和感と格闘しながら生きているような人たちです。共通しているのは、「タケトリ・オキナ」が毎日習慣的に発信しているポットキャストを聴いている人たちということだけ。しかし、物語が進むにつれて彼らの日常に、もっと壮大な「気づき」が生まれます。
「毎日こつこつ一生懸命、丁寧に、優しく頑張って積み上げた頑張りは、いつか必ず誰かの役に立つ。だからこの世に無駄な頑張りはないし、頑張っていない人なんていない」
ちょっとしたことでわだかまりを抱えがちな現代に、そっと大切なエールを残してくれる一冊です。
最後に
いかがでしたか?上述しましたが、現代は日々様々な物事で溢れかえり疲れやすくなっていると感じます。
青山美智子さんの作品は、登場人物たちがまさに現代を生きる私たちのようで、きっと多くの共感をもって読む読者が多いのだと思います。中でも、『月の立つ林で』は複雑な状況にありながらも懸命に日々を頑張っている人々の暮らしが表れているのではないでしょうか。
最後までお付き合いくださったあなたも、この機会に是非、温かい感動を味わってみませんか?
感涙デトックスしたあとは、しっかり休んでまた明日から頑張っていきましょう!!
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