始めに
こんにちは。今回は私が学生の時から大好きな作家さん、有川浩さんの作品をご紹介します。
中でも、学生時代初めて手に取った、こちらの作品。有川浩さんの優しく包み込むような書き方に癒されたのが忘れられません。『阪急電車』(幻冬舎文庫)です。
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*こんな方におすすめ*
思わずにっこりしてしまうような、優しいストーリーに癒されたい方
今の人間関係に悩みがある方
人との関わりに疲れてしまった方
人間関係や進路のことなど、悩み多き10代だった頃。何もかもうまくいかないように感じ、すべてがどうでもよくなってしまうようなこともしばしば。そんな時に出会った『阪急電車』。あらすじを読んで面白そう!と、購入。最初のページから、「いったい何が始まるの!?」と思わせるような文章に引き付けられるように、一気に読んだのを今でも覚えています。
そして一度読んだ後も、ふと思い出したように引き付けられてはもう何年も繰り返し読んでいる、私の読書人生の原点と言っても過言ではない一冊です!!
あれから数十年経った今でも、何かに悩むたびに開きたくなるような、かけがえのない一冊です。
上記の方には特におすすめしたいですが、どんな方にも読んでほしいくらい、
温かさにあふれた作品です。
『阪急電車』の良さは、短い時の中で得られる温かさ
片道わずか15分の電車内。
そんな少しの時間、人と人とのちょっとした関わりで生まれる、温かさ。
たまたま少しの時間一緒になっただけなのに、そっと背中を押してくれた、大きな存在になる。
『阪急電車』をどんな物語かと言われれば、まずはこれに尽きます。
普段、私たちも日常の中で当たり前のように電車を移動手段の一つとして活用しますよね。
電車に乗った時、あなただったら、何をしますか?スマートフォンとにらめっこ、読書、目をつむってうたたね…それぞれ、思い思いの時間を過ごしますよね。
が、『阪急電車』は違うんです!!
「それぞれ、思い思いの時を過ごしている」うちに、今まであったことも話したこともない、その時にたまたま居合わせた人との関わりが生まれるのです。今の電車移動ではあまり見られない光景が目に浮かびますね…!突然話しかけでもしたら、「え、何この人!?」と不振に思われてしまうことの方が当たり前の世の中。無理もありません。実際に恐怖を感じるようなことも起こっていますし。
ですが、『阪急電車』は不審者どころか、「たまたま居合わせた人」が、「自分の人生の分岐点になくてはならない人」になるような、お節介だけれど温かい、人のぬくもりに溢れた物語になっています。
まとめ
いかがでしたか?人間関係が稀薄になりがちな世の中。電車の中でほとんどの人がスマートフォンとにらめっこしているような光景も多々ありますよね。ですが、自分が今いる場所や周りにいる人以外にも、あなたの大切な人にな得るかもしれない。何かのきっかけが、こうしている間にも、どこかにあるかもしれない。そんな風に思えたら、もう少し明日が楽しみになるような気がしませんか?
そんなこと言われても、なかなか夢のようなことはもう考えられない。そう思ったそこのあなたにこそ、この機会に本を手に取って、確かめてみませんか?
読み終わった時、電車に乗るような少しの時間も、楽しもう。今日はどんな出会いがあるだろう。
きっと、何もかもに就かれた過去の私でも思えたように、「明日も頑張ってみようかな」というパワーをもらえますよ。
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