始めに
こんにちは。前回の『なにごともなく、晴天』(中公文庫)を読んでから、すっかり吉田篤弘さんんの作品に魅了されてしまいました…!!
何が良いのかというと、まず無理なく短時間で少しずつ少しずつ読み進めるのにぴったりな物語ばかりなところでしょうか!!私のような3秒に一回「ママ―!」と呼ばれるようなママさんをはじめ、日々バタバタして読書時間が取れない…そんな方にももってこいの作家さんです。
そして何より、少しの読書時間でも、心にほっこりと染みわたるような充実感が得られる点が、吉田さんの作品たちの魅力なのではないでしょうか!!以下のような方は必見です☆
*少しの時間でも心温まる作品を読みたい方
*日々切羽詰まって過ごしていて、リラックスしたい方
今回も、日々の暮らしの中で生まれる気づきや温かな人間模様が感じられると思いますので、是非最後までお付き合いください♪
吉田篤弘さん『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)
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舞台は「月舟町」。主人公がこの町にやってきて、町の暮らしになじんでいく様子や人々との温かいやり取りが感じられる一冊です。耳を澄ませば、町中に響く暮らしの音が聞こえてくるようで、静かなワクワク感が湧いてきます。
この物語の特徴
*幻想的な宇宙や月、星などの描写がよく登場するので、それらが好きな方にもおすすめです。
*主人公が町の人々と語り合い、何かに気が付いていくという場面がよく登場します。果てしなく、途方もないことをひたすら語り合える人や、場所があるということがとても素敵に感じます。
吉田篤弘さん『それからはスープのことだけ考えて暮らした』(中公文庫)
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同じく、「月舟町」を舞台に物語が始まります。『つむじ風食堂の夜』とはまた違った出会いなどもあり、とあることがきっかけで「スープ」と向き合い、試行錯誤する主人公の日常が描かれています。
この物語の特徴
*『つむじ風食堂の夜』同様、町の人々と語り合うシーンが多く、日々気付きを得て暮らしている主人公の様子に、こちらまで充実感を感じます。
*おいしい「スープ」を作るために日々奮闘する暮らしが描かれる中で、物語の人間模様と「スープ」を作る過程がリンクしているようです。
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